INDEX▲

アンナリーザ・ドミノーニ
マリア・ソメーラ・グロッシ

コンスタンス・M・アダムス

十亀 昭人
(日本)

セシリア・ハーツ

1993年より宇宙建築学に関する研究、デザイン活動を開始する。2000年に東京工業大学大学院で宇宙展開構造物に関する研究で学位を取得。専門は宇宙展開構造物の幾何デザイン。宇宙建築の研究会であるCEGASSARCなどの研究メンバーや、宇宙航空研究開発機構(JAXA)共同研究員、小惑星探査機「はやぶさ」の研究開発員などを歴任。現在、東海大学工学部建築学科において、宇宙建築学に関する研究、デザイン活動を行っている。

オルガ・K・バノーバ

巣箱は、たくさんの小鳥たちがいて初めて完成される。
それは観賞用のオブジェでもなければ、無機質な美術作品でもない。豊かな好奇心と生命の力を養うための「命の器」である。
そこで小鳥たちは、親鳥から自然界の成り立ちを学び、無意識のうちに命を守っていく巣箱の大切さを認識していくのである。
そして、小鳥たちが親鳥となったとき、未来へと生命を繋ぐ「命の器」としての巣箱の役割はしっかりと受け継がれ、未来の小鳥たちへと紡がれていくのだ。

僕たちは巣箱に住んでいる。
「創造、そして」
このバードハウスに集う子供たちは、目の前に移るものを真似、それを習得し、そして、新たな創造物を生み出す中で、旅立ちの準備をしていく。
そう、その時はそこまで来ている。
大人たちは、こころのどこかで宇宙へ移住するなんて無理だ。宇宙で生活なんてできっこない
。なんて考えてないだろうか。
でも、きっと未来の「親鳥」たちはもっと大胆に、もっと柔軟に、自分たちの巣箱を作るテリトリーを開拓していくに違いない。
それは、あの白く輝く月かもしれないし、地球からは小さな点にしか見えない名もない星かもしれない。
それは、大昔に海の中に住んでいた僕たちの祖先が、地上でこんな現代文明を築いていることを想像できないのと同じように。
このバードハウスは、遠くから眺めるだけのデリケートな模型作品ではない。
生きていくために必要な好奇心、生命の力を養うための「クリエーションデッキ」では、「小鳥」たちが目の前の課題に正面から向き合い、未来を切り開く創造力を養っていく。

そう、僕はあのキラキラと輝く瞳が見たいのだ。
展開された「ディプロフォーム」のスクリーンには、様々な展開形態が映し出される。モデルボックスには実物の展開形態のペーパーモデルが置かれ、子供たちはそれらを見ながらクリエーションデッキの上で実際に折り紙を折るように様々な展開形態を創造していく。

アニリール・セルカン

尾登 誠一 八木澤 優記

十亀 昭人

アルトゥーロ・ビットーリ
アンドレアス・フォーグラー
セリーヌ・ローリエ

マリア・J・デュラオ