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アンナリーザ・ドミノーニ
マリア・ソメーラ・グロッシ

コンスタンス・M・アダムス

コンスタンス・M・アダムス
(アメリカ)

セシリア・ハーツ

NASA Johnson Space Centerにシニアテクノロジストとして勤務。国際宇宙ステーション(ISS)の居住モジュールとして、NASAが開発を進めていた「トランスハブ」に携わったことで有名である。最近では、地上と同等の快適性実現を目指し、とうもろこしからつくった樹脂を活用した研究を行い「ニューズウィーク」誌で現代の最も優れた新しいアイデアの一つとして紹介された。(2006626日号「ニューズウィーク」誌「DESIGN 2006」)

ネストエッグ
Nest Egg は大量生産向けの商業バードハウスのデザインです。 着地点の炭素汚染を最小限にする宇宙空間規格の素材を使うとともに、最小のデザインで最大のユーザーにとっての実用性を達成すると云う(宇宙空間デザインの)原則に従っています。
「地球は我々の巣だ」と云うバードハウスプロジェクトのモットーと、地球のエコロジーと接続可能性に向けての献身を意図として、
Nest Egg はこの思想と、現代のライフスタイルと両立するような緑はどう在るべきかと云うメッセージを拡げようとして設計したのです。
Nest Egg のコンセプトは、いろいろな点で宇宙建築家としての私の仕事を代表するものです。新しいプロジェクトを行う場合に先ず考えるのはそれを実際に操作する上でどうしても必要な条件です。 つまりそれをどのように使うのか、それは何をしなければならないのか、それは誰のニーズに応えるのか、と云うことです。 Nest Egg の設計は人間とそれを使う鳥たち両方のニーズを満たします。 巣の所有者である人間にとって、それは再利用ができ、組み立てが簡単で、用がすめば片付けられるものです。 使う側の鳥たちーアメリカコガラ、スズメ、ムラサキツバメ、それにサイズや巣が似ている他の鳥たちにとっては、日陰の、風通しがよく、それに防水性があり、外敵の近づけない巣サイズの隠れ家を提供するのです。 実用面から設計の規模や性質が決まると、あとは最小の容量、エレガントでしかも効率の良い作品意図の表現、それに形にもともと依存する特質と云うような必要条件を考える中で作品の姿が明らかになってくるのです。 それと同時に製品の材質的特性は、目的達成機能が高く、また生物分解性をもつ素材を使うことから生ずるもので、それが我々の美しい母船である地球号のような閉回路環境では適切なのです。
Nest Egg は完全に微生物により分解されるバードハウスで、国際宇宙ステーション乗務員健康管理システムで使用するためのテスト済みの素材から開発されたものです。 その作成に用いられる堅固な、注入成型の高品質樹脂はコーンスターチで作られ、揮発性の有機性化合物(VOC)を出さず、PVCベースのプラスチックより耐火性が高いです。
使用者は、二つに分かれているハウスを組み立て、近くの木の枝やバルコニーにぶら下げます。
そしてその辺りの木から小枝を選び取って鳥の止まり木にします。 こうして出来上がった Nest Egg は現代の工業生産技術と宇宙空間規格の素材を目の前の自然環境と結びつけることで探鳥者を惹きつけるのです。 巣籠もりのシーズンが終わる度にバードハウスは解体してきれいにします。 そしてまた新しい季節が来れば再び組み立てて楽しむことが出来ます。

オルガ・K・バノーバ

アニリール・セルカン

尾登 誠一 八木澤 優記

十亀 昭人

アルトゥーロ・ビットーリ
アンドレアス・フォーグラー
セリーヌ・ローリエ

マリア・J・デュラオ