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喜多俊之

タッカー・ビマイスター

アンドレア・ブランジー
(イタリア)

遠い昔、西洋文化における人間と自然の関係は対立と相違を示すものでした。自然界には自然界の掟、季節、そして自由がありました。一方で、建築物、テクノロジーと半永久的に変わることない建築用語の中で建築社会が存在していました。
今日、その相違は克服されました。もはや人間は真の自然と人工物のはざまに暮らしているのではありません。すべてが交ざりあい、融合し、多義的な意味を持つようになったのです。産業テクノロジーが第二に自然になっている世界では、真の自然と近く結び付きながらも、我々は異常であることが正常という概念を基盤とする社会に住んでいるのです。不自然な自然の中に追い込まれてしまったのです。これは大変な損失ですが、と同時に斬新さを露呈しています。故に私はこのバードハウスを思いつきました。
水槽というバードハウス(逆説的)であり、自然という独自性の崩壊を示唆しています。
しかし、また新たな発見もあります。まるで魚が空を飛び、鳥が泳いでいるように見えます。
実際には自然界と人間界の距離は縮まってはいません。変化したのは存在するものの間の距離や位置関係なのです。

シーモア・パウエル

1939年フィレンツェ生まれ。60年代よりイタリアのアバンギャルドグループとして知られる、アーキズムメンバーとして活躍、70年代後半にはスタジオ・アルキミアの活動に参加、80年代にはメンフィスのメンバーとして家具デザインを手がける。79年にゴールデン・コンパス賞受賞。83年にドムス・アカデミー創立以来、同校の教授を務め現在は副校長。

ドルビーノ&ロマッツイ

スダカル・ナドカルニ

タチアナ・サモイローバ

ステファノ・ジュヨバノーニ

アンジェロ・コルテージ

アンドレア・ブランジー