メッセージ

支援者や作家、スタッフ、イベント参加者などから頂いたメッセージをご紹介します。

バードハウスプロジェクト−九州産業大学の取り組み−

諫見 泰彦九州産業大学専任講師)日本

九州産業大学では建築学科1年前期科目「プロゼミナール」で、バードハウスを教材として建築教育と環境教育を実践しています。またそのスピンオフ活動として研究部会・九州産業大学バードハウスプロジェクトを結成し作品を製作しています。2007年度は第1回作品展・BIRTHDAY(福岡市民芸術祭)を開催。2008年度には Birdhouse Competition for Students in Shanghai で 銀賞と佳作に入賞。2009年度は夏のオープンキャンパスでセルカンさんの「エンドレス・キューブ」を高校生とともに製作。冬には第2回作品展・STRAWHAT(福岡市民芸術祭)を開催予定です

 

「すみか」をめぐるプロジェクト

肥後貴美子(BHP副理事)日本

「バウハウス?」「鳥小屋プロジェクト?」「なにそれ?」と言われつづけて10数年・・。BHPのコンセプトをコトバで説明するのは、なかなか難しいが、時がたち前よりずっと理解してくれる人は増えてきている気がする。かの北大路魯山人は、自分のまわりのあるものすべてが師であり友であるという意味で「坐辺師友」というコトバを残したが、まわりを自然に置き換えると、そこに学ぶことはあまりにも多い。この深く大いなる大地は師であり、かけがえのない友として私たちを癒してくれる。そのなかに私たちも生かされているのだから「すみか」も豊かな空間にあうものでなければならないと思う。世界中のクリエーターから作り出されるバードハウス作品は、自由で常に発見がある。そのエッセンスを伝え続けていきたいと思う。

バードハウスプロジェクトの意義について

永井 良(造園家)日本

私がこのプロジェクトに参加したのは知人(樋口氏)の紹介である。初めての作業はアメリカユタ州に於いて、自然の中に作品を置いての写真撮影であった。何気ない参加から数年が経ち、いま私にとって、各分野のトップクリエーターが造る”バードハウス”の作品のコンセプトを理解しながら、見・手に触れられることが何よりの楽しみである。 一方、多くの方々に見て頂き、感じて頂くことに喜びを感じる。人は自然らしさは造れるが、自然は造れない。自然と共存していかなければと思う。

言葉からスタートする「かたち」に

橋本 修一(グラフィックデザイナー)日本

バードハウスと言う言葉(キーワド)に、人が集まり、会話が生まれ、行動が生まれ、イメージが生まれ、提案が生まれ、新しい価値観が生まれ、メッセージが生まれ、技術が生まれ、科学が生まれ、アートが生まれ、生活が生まれ、新しい「かたち」が生まれていく。否定ではなく、全てを肯定する事によって生まれてくる「かたち」には、環境問題をテーマにした社会活動やアート活動とはひと味違った魅力がある。
ボランテアでプロジェクトのホームページをつくったのがきっかけで、参加して約10年。映像やワークショップにも参加してきた。集まって来る人たちと時代によって、柔軟に変化していく。そんな未知数のな所が、実はとってもオモシロイ。

Sophie Chie Ugumori (鵜久森 地恵) New York, USA

趣旨に賛同し入会させていただいたのが15年ほど前。NYで建築家やヨットデザイナーからバードハウス作品の受け取り、東京での展覧会、そしてホワイトサンズ国立公園でのロケ撮影など、実際にお手伝いさせていただき、作品に触れる機会があり、より理解を深めることができました。今BHPが世界的に広がり、地球単位での環境に対する意識の輪が、どんどん大きく広がっていくのを嬉しく感じます。将来、是非、ニューヨークのMOMA(近代美術館)で展覧会が実現しますように、願っております。

バードハウスプロジェクトの意義について

高木 彩(スタッフ)日本

何の気なしに参加したバードハウスプロジェクト。
でも実際に活動に参加してみると次々とバードハウスプロジェクトの魅力を発見!最大の魅力は、たくさんの異ジャンルの人が集まって活動すること。
私を大きく成長させてくれるプロジェクトをこれからも微力ながら応援していきます。

バードハウスプロジェクトの意義について

櫻井真理(スタッフ)日本

バードハウスプロジェクトは、環境問題に直接的な行動を起こすものではありません。例えば、アンドレア・ブランジー氏のバードハウスは、アクリル水槽が二重になっていて、鳥カゴの外に、金魚が泳ぐ、という、衝撃的な作品です。一見、美しいが、「鳥が可哀相だ」と拒否反応を示す鑑賞者が多い。では自分は、環境に対して、ひどいことをしてはいないか、何をすべきか、考えていただくきっかけとなるものです。また、地球にあふれる人工物を作るデザイナーが、物を作る責任について考えてくださるのもまた、バードハウスプロジェクトの意義であると信じています。

 

進化するプロジェクト

肥後 健志(グラフィックデザイナー)日本

バードハウスプロジェクトは常に進化しつづけるプロジェクトだと思う。クリエーターに会うごとに刺激され、変わっていく…どこに向かっていくかが見えないからオモシロイ!

地球環境の問題について

真砂徳子

人間の営みをネガティブに捉える提議が多い中、人が、社会や地球に、今後どのように関わっていくかを建設的な視点で表現する「バードハウス」の活動に共感しています。
私が住む北海道はアイヌの文化が息づく土地です。先人の英知を生かしながら、自然と人間の共生を体感できる恵まれたこの場所で、いつか「バードハウス」の活動をカタチにできればと思っています。
バードハウスプロジェクトが、目先の経済ばかりが優先される今の世の中の「豊かさ」の指標を変えることを願っています。

バードハウスプロジェクトからもらうもの

西村美由紀

私は、多分10年以上前からバードハウスプロジェクトに参加してきたのだと思うが、ここからは実にいろいろな機会を戴いてきた。クリエーターが自分の作品やそのコンセプトを語るときの無邪気で楽しそうな姿との出会い。それまで知らなかったクリエーターの本や作品との出会い。ハンピョンでは、元気いっぱいのボランティア韓国学生との交流や来場者の満足げな表情もさることながら、そこの素朴な暮らしや美しい風景との出会い・・・確実に不便であろう部分も懐かしい。これらの出会いを通じて思うのは、人間も他の生物も地球の中で自分の分をわきまえて生きていくことは、本来心地よいことなのではないかということ。