財務報告

バードハウスプロジェクトの活動のあゆみ

はじまり

芳野大樹さん(バードハウスプロジェクト統括プロデューサー)の伯父大脇武雄さんがつくった巣箱。ここに発想の原点がありました。

バードハウス展の
スタート

1993年6月に芳野大樹さんが勤める一企業の設立50周年記念イベントとしてスタートしました。「世界の建築家やインダストリアルデザイナーに、未来のバードハウスをつくってもらう」という芳野大樹さんのプランが採用され、プロジェクトの原形である「バードハウス展」が、開催されました。

イベントから運動へ

2回の「バードハウス展」は大成功。とくに参加クリエイターや国内外のマスコミからの評価が高く、継続を強く勧められました。1993年の秋、芳野大樹さんは一社で運営するのではなく、市民や他の企業も 広く参加できる方法は無いかと、いろいろな人と考えはじめます。

a+u93年8月号

1994年
プロジェクト発足

1994年秋、非営利団体としてバードハウスプロジェクトがスタート。キーワードは「小鳥が教えてくれた21世紀の住環境」。ロゴマークを作ったのは、発起人のひとり松永真さん、日本を代表するグラフィックデザイナーです。事務局は大阪のATC(アジア太平洋トレードセンター)に置くことになりました。

松永真氏デザインのマーク

宇宙デザイナーの
つくった
バードハウス 1

1996年春から開催された第3回目の「バードハウス展」は、バードハウスプロジェクトの手がける第一回目の展示会。宇宙空間でシャトルや都市をデザインする人たちにバードハウスをつくってもらいました。小学生たちにも、絵画や立体作品を作ってもらいました。小学校での講演では、宇宙に対する素朴な質問で盛り上がりました。

宇宙デザイナーの
つくった
バードハウス 2

会場も本拠地といえるATCをはじめ、全国7ヶ所に巡回。そのほとんどが公共施設での開催、環境庁や自治体の支援も受けられました。美濃市では地元作家やNASAの人たちが美濃和紙のバードハウスを作りました。

世界のメディアで

1996年から1997年にわたって開催した「宇宙デザイナーのつくったバードハウス」は、TVやドイツのSuddeutsche Zeitunoを始め、様々な分野の雑誌・新聞で取り上げられました。1998年の朝日新聞元旦でも理想の環境を求める活動として紹介されるなど、活動の意義が社会的に認められてきました。

空港デザイナーの
つくった
バードハウス 1

1998年の春から始まった第4回バードハウス展から、会場でケナフの種を配るなど新しい活動を始めました。

ATC(アジア太平洋トレードセンター)
大阪市 入場者3,013名〔会期1ヶ月)

空港デザイナーの
つくった
バードハウス 2

瀬戸内海の直島文化村ベネッセハウスで開いたバードハウス展では、会期中に「鳥になる日」という親子イベントを開催。昔遊びや自然遊びを紹介しました。

直島文化村ベネッセハウス 香川県直島町
入場者3,800名(会期1ヶ月)

次代の主人公達へ

 

瀬戸内海の直島文化村ベネッセハウスで開いたバードハウス展。大きな会場での開催だけではなく、開催地の小学校や大学・専門学校での講演も行うことで、一人でも多くの人に、さまざまな視点からの創造を通 して、環境を考えてもらおうとしています。ここから「学生たちのつくったバードハウス」というもう一つのプロジェクトが生まれました。

カー&ヨット
デザイナーのつくった

バードハウス

2000年春「カー&ヨットデザイナーのつくったバードハウス展」が、「地球は巣箱だ」という新しいキーワードのもとで開催されました。会場は大阪環境産業振興センター(愛称ATCグリーンエコセンター)。
今後未来環境ヴィジョンの実現のため、今後環境企業や研究者とのネットワークづくりを本格化します。

黒田征太郎氏デザインの新マーク

2001
ネットワークの実現

 

北九州博覧祭2001にて環境型博覧会への提案のもとバードハウスパビリオンが完成。7月4日から11月4日まで「地球は巣箱だ。」展を開催。同時に環境ミュージアムにてアジアを中心にした学生たちのバードハウス展をコンペ形式を開催しました。
バードハウスプロジェクトの考え方に賛同する多くのアジアの友人たちを得ることができました。彼らがそれぞれの国でバードハウスプロジェクトの事務局となり、独自の活動がスタート。活動の環が次々と繋がって未来の地球環境を作り上げていく。バードハウスプロジェクトのネットワークが、現実のものとなりました。

2002
NPO法人として
スタート

 

2002年、特定非営利活動法人(NPO)バードハウスプロジェクトとして新たなスタートをきりました。
その記念事業として、大阪中之島中央公会堂にて、バードハウス展と
安藤 忠雄氏、泉 真也氏、福井 昌平氏、スコット ハウ氏を招いた、バードハウスシンポジウム「対話する型」を開催しました。

人工知能
デザイナーのつくった

バードハウス

 

2004年、PLAZA21 KANSAI(大阪 海老江)PLAZA21(東京 小石川)などで人工知能デザイナーのつくったバードハウス展を開催しました。

ロハス・デザイン
ウィーク2006
●美術館デザイナーの
つくったバードハウス

ロハスデザイン・ウィーク2006にバードハウスプロジェクトがノミネートされ、参加しました。特別賞を受賞し、新たに美術館デザイナーのつくったバードハウスも加わり、作品の展示その他を行いました。会場は東京・丸ビル(1F特設展示場)と日本テレビビル。

2008 咸平
世界蝶・昆虫エキスポ
●宇宙デザイナーの
つくったバードハウス

 

2008年4月18日から45日間、韓国の咸平郡で開催された「2008咸平世界蝶・昆虫エキスポ」は約130万人もの観客が訪れ大盛況となりました。バードハウスプロジェクトでは、広大なパビリオン内で、2008年のテーマ「宇宙デザイナーのつくったバードハウス」を加えた全作品の展示を行いました。「バードハウス展」は、設営から作品展運営、撤去に至るまで日韓両国のボランティアスタッフに支えられ、休日には入館待ちの長い行列ができるほどの人気を博しました。

イタリア人
クリエーターの作品
「いのちのすみか」展

イタリア文化会館との共催で、イタリア人クリエーターの作品「いのちのすみか」展を開催しました。
また、科学者と一般市民が共にカジュアルに未来について語り合う場(サイエンスカフェ)バードハウス・カフェをスタートさせました。未来の地球環境をテーマに、「我々の住空間(地球)」=バードハウスについてディスカッションし、ビジョンをえがくワークショップを開催しました。

2008 Birdhouse in shanghai
学生たちのつくった
バードハウス展

「調和の敏」をコンセプトに「人と自然」、「歴史と未来」「人と人」の調和を追求する上海世界博は、世界の最先端の地球環境と共存する都市デザインの展覧と交流のプラットフォームになるでしょう。この舞台で私たち「バードハウスプロジェクト」も世界の人々や中国の人々との連帯の活動を生み出そうと考えています。その第一歩として、2008年11月29日から12月13日まで、「垂直の総合都市」「全環境都市」をコンセプトに上海に出現する森ビル「上海環境金融中心(上海ワールドファイナンシャル・センター)を会場に第1回の「バードハウス・プロジェクトin上海」を開催しました。